海外で「日本人医師の優位性」が揺らいでいる? その訳

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その46

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回でベトナムで企業の海外進出をサポートする「株式会社VIT Japan」の代表取締役であり、有名なベトナム在住日本人Youtuberでもある猪谷太栄氏との対談も最終回。

今回は、ベトナムの医療機関のユーザーとしての立場、様々なビジネスの海外進出を支援してこられた立場から、
海外で求められる日本人医師像や、今後の市場ニーズなどについて、分析をしていただきました。

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海外医師が直面、泣きながらコロナの検査を受ける患者


グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その45

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回もベトナムで企業の海外進出をサポートする「株式会社VIT Japan」の代表取締役であり、有名なベトナム在住日本人Youtuberでもある猪谷太栄氏にいろいろお話を聞いていきます!

今回は、特にベトナム在住日本人がコロナ禍中どのように過ごしたのか?ビジネスがどのように影響を受けていたのか?そしてどのようにそれを乗り越え今ベトナムで活躍しているのか?についてお話しいただきました!

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つらい…接待天国のベトナムで、様々な性感染症を診る医師

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その44

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回もベトナムで企業の海外進出をサポートする「株式会社VIT Japan」の代表取締役である猪谷太栄氏にいろいろお話を聞いていきます!

今回は、海外で働く出張者や駐在員の、現地での接待の様子や違法薬物使用への巻き込まれ、それらに引き続いて生じる健康問題などを中心にお話しました。

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診断を付けられなかった海外医師が、まさかの一言

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その43

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回からご登場いただくのは、ベトナムで企業の海外進出をサポートする「株式会社VIT Japan」の代表取締役である猪谷太栄氏です。

現地の事情通である猪谷さんに、なかなか表に出てこない(出せない)ベトナムのリアルな医療事情について語っていただきます!

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ベトナムのCOVID-19のノート 2022年9月

世界の医療崩壊 現場の医師が見たリアル

医療崩壊進んだ国で、日本人医師の不安は健康や業務でなく…

久々の更新です。実はこのノートは、2021年の4月にベトナムにCOVID-19の第4波が訪れて、もうベトナムのどこであろうが感染するリスクがある状況になったのを機に更新していませんでした(仕事が忙しくなったのもあります)。 
2022年9月現在ももちろん、COVID-19の患者さんはよく見ますが、それと同時にアデノウィルス、インフルエンザ、その他さまざまな感染症でクリニックを訪れる方も多くいらっしゃいます。臨床的にはCOVID-19ばかりを気にしていられない状態で、むしろ他の病気としっかり鑑別診断を付けて、状態に応じて最適な治療を選ぶことが求められるようになってきました。 
 

この度m3.comでの『世界の医療崩壊 現場の医師が見たリアル』という特別企画に、私がベトナムで経験したコロナ禍の状況を寄稿するようにとご依頼を受けたのを機会に、この3年弱の振り返り、ということで記事を書きました。 
この3年はつらかったですが、私の医者人生の中でトップ5に入るぐらい遣り甲斐があった時期とも言えます。一生忘れることができないでしょう。 

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医師の新たな転職先に「IT業界」を挙げる理由は…

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その33

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回も「株式会社バイタリフィアジア」の代表取締役で、長年IT企業の立場から医療に関わられてきた櫻井岳幸さんにインタビューです。
今回は特にバイタリフィアジアで開発された感情認識AIの臨床への応用、活用の可能性と、医師のIT分野におけるキャリアの可能性についてお話をしてもらいました!

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医師が患者情報を… プライバシーがない?国の裏事情

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その32

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今回も「株式会社バイタリフィアジア」の代表取締役で、私の頼れるITブレーンの櫻井岳幸さんにインタビューです。
プライバシーや個人情報に関する、ベトナムと日本の文化の違いについて、現地でのエピソードを交えて語っていただきます。


 

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コロナ禍のあの国で、接触アプリがすぐ導入できた訳

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その31

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回からはベトナムでWEBやモバイルアプリの開発/運用を行うIT企業「株式会社バイタリフィアジア」の代表取締役の櫻井岳幸さんにインタビューです。
私がClover plusでヘルスケアビジネスのアドバイザーをやっている関係で、医療IT系ビジネスの調査などの際にご紹介させていただいたり、何かと頼りにしている方です。

海外で医療系ITに関することや業務をやってみたいと思っている方がいれば、参考になりそうなことを、いろいろとお聞きしました!
 

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医師が“手弁当”で日本人のワクチン接種に取り組んだ訳

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その30

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

ベトナムの日本国大使館に駐在する岡部大介公使との対談も今回で最終回です。
今回も引き続きベトナム在住日本人に対する「ワクチン接種プロジェクト」についてです。
このプロジェクトは本当に多くの方のご協力と熱意で成り立っていて、例えばこのアイキャッチ画像に写っていらっしゃるのはAlsok ベトナムさんが会場整理に当たっていらっしゃる様子です。
 

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ワクチンの日本語資料が見つからない! その時医師がした事

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その29

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

前回に引き続きベトナムの日本国大使館に駐在する岡部大介公使をお招きしてお話を伺いました。
今回お話していただくことは、大使館と日本人医師が在籍するハノイのクリニックが協働しながら行った、日本人への「ワクチン接種プロジェクト」です。
私自身もこのプロジェクトにはかなり初期の段階から参加させていただき、良い経験をさせてもらいました(もう二度とこんなパンデミックは御免ですが・・・)。
 

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コロナ禍でチャーター便が飛んだ! 裏にあった医師達の活躍

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その28

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回もコロナ禍の始まりと共に始動した大使館や商工会、現地の日本人医師らを巻き込んだ大掛かりな入国プロジェクトについてベトナムの日本国大使館に駐在する岡部大介公使をお招きしてお話を伺いました。
今となってはベトナムと日本の間の行き来がだいぶ元に戻ってきましたが、2020年当時は大変な問題になっていました。
 

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コロナ禍で医師と大使館がタッグ! 入国プロジェクトとは?

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その27

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

日本国内と同様、あるいはそれ以上にベトナムにいる日本人もコロナ禍で様々な苦労を経験しました。
感染すると施設に連れていかれたり(外国人だから特別扱いというのは一切なし、当然日本語のサポートは望めない)、家から数週間一歩も出れなかったり、実名報道されてしまうなど、様々な苦労がありました。

また仕事のためにベトナムに来ているのに、コロナのせいでビジネスが思うように進まず、大変な損害が出たりもしました。そしてそれは未だに尾を引いています。

このようなコロナ禍で起きた様々な危機を、ベトナムの日本人コミュニティが乗り越えるため、現地の日本人医師がどのように関わったのか、ベトナムの日本国大使館に駐在する岡部大介公使をお招きしてお話を伺いました。

写真

(画像:筆者提供)

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「命がお金で買える国」で、医師ができること

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その15

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。 

今回は日本人医師が海外の発展途上国の医療にどのように貢献できるのか?というお話です。
国や団体としてのプロジェクトや研究など様々なかかわり方がありますが、私自身はビジネスマンとして日本の商社に協力することを通じてベトナムの医療に貢献したいと考えています。
ゆくゆくは日本で働いている外国人労働者の力になりたいです。

私がビジネスマンとして関わっている、ホーチミンにある日系医療商社のクローバープラス代表の佐々木さんに今回もご登場していただきました。
記事中にもあるように
ベトナムでは人の命がお金で買えてしまう状況があります。私たちはそれを何とか変えたい。貧しい人でも社会的弱者でも、治療をしっかり受けられるようにさせたい。ビジネスを通して医療現場のボトムアップをして、環境づくりのお手伝いをしたいと思っています
という心意気で日夜楽しく働いております。

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医師が知らなかった「日本人医師こそ」の価値とは

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その14

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。 

今回は医者が商社で働くと、どんな役割が求められ、ビジネスにおいてどんな価値を発揮できるのかというお話です。

ホーチミンにある日系医療商社のクローバープラスでアドバイザーに委任していただいたのが、2017年でした。それまでは臨床医として病院やクリニックの中でしか働いたことがなかったので、ビジネスマンと一緒に働くことは僕にとっては大きなチャレンジでしたが、働く中で自分のビジネスマンとしての価値を発見することができました。

この年齢(44歳)になっても自分の価値を発見できるというのは嬉しい驚きで、いつになっても新しいことに挑戦するのは楽しい事だなと、改めて知ることができました。

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医師が海外の民間企業で「副業」を始めたワケ

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その13

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。 

今回は私がアドバイザーとしてお手伝いさせていただいている、医療商社のクローバープラス代表取締役の佐々木英樹さんをお招きして、日本人医療者が海外進出している日本企業で働く意義について教えていただきました。

日本でも2017年の末頃から副業を持つことが推奨されていますが、ベトナムでは副業を持つことは昔からごく当たり前のことです。私がクローバープラスで働き始めたのも2017年からで、クリニックの臨床医として働いているだけでは出会わないような方々にお会いできたり、さまざまな経験を得ることができました。
もちろん今臨床医として勤務している職場をやめたとしても、その後もベトナムの医療に関わり続けることができるというメリットは何物にも代えがたいですし、将来のキャリアチェンジのきっかけになるかもしれません。

医療者だけではなく、様々な職種において同様のチャンスはあるのではないかと以前から考えていたので、海外で副業を持ちたい方のご参考になればと思い今回の対談を企画しました。

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海外の日本人患者に「メンタル不調」が多い深刻な理由

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その9

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。 

今回から4回にわたりご登場いただくのは、ベトナムで人材紹介事業を行うJAC Recruitment Vietnamの元社長の加藤将司さんです!ベトナム在住であれば、一度は聞いたことがある名ではないでしょうか?
ベトナムにおける人材採用とマネジメントの専門家としての経験から、医師に限らず誰もが海外で働く際に知っておきたいことについてお話を伺います。

今回は海外進出企業が守るべき安全配慮義務の問題と、海外で働く日本人のメンタルヘルスの問題について、海外での特殊な人間関係や労働環境問題を織り交ぜながらお話を聞かせていただきました!

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ハノイ在住日本人の、コロナワクチン接種事業開始のお知らせ

ラッフルズメディカル ハノイクリニックより

コロナワクチン接種に関するお知らせ
このたび在日本ベトナム大使館、ベトナム商工会議所のご協力をいただき、ラッフルズメディカルハノイクリニックにてコロナワクチンの接種を行う運びとなりましたのでお知らせいたします。

  • 接種準備が整い次第、お申込みリンクをご案内いたします。
  • 期間:9月中旬から11月中旬の予定 (クリニックでの接種開始日程は決まり次第あらためてお申込みリンクをお知らせいたします
  • ワクチンの種類:アストラゼネカ
  • 費用:無料

今回が1回目の接種でも、すでにアストラゼネカワクチンを接種済みの方も、どちらも接種可能です。今回1回目のワクチンをお受けになる方は、9月28日までに1回目を接種されましたら、このワクチン接種プロジェクト期間に2回の接種が完了できます。
※ワクチンの在庫は2回接種に十分なだけ確保されています、複数のクリニックへのお申し込みはお断りしています。

Raffles Hanoi クリニックでは日本人医師による、ワクチン接種前の既往症についての相談、診療、アレルギー検査各種、およびワクチン接種後に副反応の症状がある方の診療も行っております。ご心配ごとがありましたら、クリニックまでご連絡ください。

ご質問等がありましたら、ハノイクリニックジャパンデスクまでメールでお願いいたします。hanoi_japanese@rafflesmedical.com
クリニック営業時間:月 –金 : 8am – 7pm、土: 8am – 6pm、日: 休診
Raffles Hanoiクリニックの詳細な情報はこちらから

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コロナ流行経て…海外医師が見た日本人の「弱点」

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その8

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元外務省医務官の仲本光一先生との対談も今回で最後になります。
今回は海外で働くことの意味と、その後のキャリア形成について、いろいろと教えていただきました。
私自身もずっと海外にいるとは考えていませんが(とはいえもう8年)、海外に出たことによって視野が広がり、やれることが増えたので、一度は海外に出てみるのは良いことではないかと思っています(できれば独身の時に出てきたかった(´・ω・`))。

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ベトナムにおける、メンタルヘルスケア

学会の抄録を作るついでに、本気でレポートを作成してみました。さてここからどうやって1200文字に落とし込もう(´・ω・`)。

以下本文

近年日本におけるベトナム人労働者は増え続けており、2020年に厚生労働省より報告された、「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和2年10月末現在)によると、日本国内のベトナム人労働者は443,998 人 (外国人労働者全体の 25.7%、前年比 10.6%増) であり、今後しばらくは増えるものと予想されている。

それに伴い、以前から指摘されていた外傷やB型肝炎や結核などの感染症といった身体的な問題だけでなく、メンタルヘルスに関する問題も注目されるようになってきており、自殺に至った例も報告されている。ベトナム人に限らず海外渡航に伴うメンタルヘルスの不調が起こりやすいことは、以前から指摘されており渡航前にメンタルヘルスの評価をしておくことは重要である。

今後さらに増加することが見込まれる、ベトナム人労働者のメンタルヘルス問題に対応するために、ベトナム国内のメンタルヘルスケアの状況を知ることは、今後の臨床や研究の一助になると考え、2021年8月時点で入手可能な資料や情報から、以下のようにベトナム国内におけるメンタルヘルスケアの状況やそれに関連する事項を総括した。

How Can We Change Minds About Mental Health? | TPR
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危険な輸血勧める現地医師に、医務官は…

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その7

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元外務省医務官の仲本光一先生との対談記事の3回目です(全4回)。
今回は、海外で遭遇する感染症とその対応方法についてお話をしてもらいました。
当然日本で診療したことがない病気に遭遇することは珍しくないので、いかにそれに対して準備をしておくか?というお話です。

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「日本人患者が理解不足なのは…」医務官と臨床医の苦慮

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その5

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。 

今回の対談にお招きした仲本光一先生は、元外務省医務官として数多くの国での勤務経験をもつ医師です。医務官としてだけでなく、海外邦人を医療面などで支援するNPO JAMSNETの理事としてもご活躍してらっしゃいます。海外での経験が豊富な、とても頼りになる方で、私が渡航医学分野の師匠と思っている方です!仲本先生との対談は全4回を予定しており、『医師として在留邦人社会をどう支えるのか?』についていろいろ教えていただきます。今回のお話のテーマは、『海外で日本人が遭遇しやすい医療的なトラブル』です。

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なぜ?一刻争うベトナムの邦人患者、タイに搬送

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その3

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回もインターナショナルSOSの葵先生と、海外での日本人診療や国際搬送などについての対談です。お互い気心が知れているので、とても楽しい対談でした!
 
この対談はZOOMを使ってやらせてもらったのですが、本当に便利な時代になりました。僕が海外に出てきたのは2013年で、普通にアイフォンとかGoogleとかあったので、困ったらそれを使っていろいろ調べればよかったのですが、それ以前に海外で活躍されていた方は、本当に超人です。
 
もちろん英語も大切なのですが、IT(といってもスマホのアプリ程度)も柔軟に使いこなせれば、海外での仕事もだいぶ楽になるよなと思いつつ・・・・

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救急医と総合診療医 国越えた驚きの連携

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その2

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。

今回対談にお呼びした葵先生が所属するインターナショナルSOSには、私も北京/ハノイのクリニックドクターとして2014年から2017年ぐらいまで所属していました。いろいろな国の医療者がいて、Multicultural(多文化的)な環境とはこういうものかと、貴重な体験をすることができました。
その後いつの間にか、今所属しているRaffles Medical Groupとジョイントベンチャーして、いつの間にかRafflesの医者になっていたという経緯があります。会社同士が大きすぎて、下っ端の僕には『ある日よくわからないうちに病院の看板が変わっていた』という貴重な経験をし、『海外って怖いなー(ノД`)』と思ったのも今では良い思い出です。

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海外の日本人医師、活躍のカギは副業に?

グローバルに語ろう アジア医師と見る未来 その1

日本最大級の医療専門サイト であるm3.comのメンバーズメディア編集部様のご厚意で、ここに転載させていただけることになりました。将来海外で働くことを目指す医療者や、海外進出を考えているビジネスマン、そして医療系を目指す学生さんの参考になれば嬉しいです(マニアックすぎて需要がないか(´・ω・`)??)。
 
ちなみに今回話題に上げた、ヘルスケアビジネスのアドバイザーはClover Plusというホーチミンの街中にある日系商社でやらせてもらっており、臨床業務以外の医療に関するご相談はこちらで引き受けさせていただいています。この会社は日本の医薬品や医療機器、スポーツ用品の輸入や卸、健康問題に関するコンサルティング(日本で言うところの産業衛生業務に近い)などを手掛けています。ご興味・ご相談がある方は是非こちら迄

以下本文

写真

(画像:筆者提供_以下同)


 グローバル化が進む昨今、医師にとっても「海外」が身近な話題となっています。日本人の約100人に1人が海外で暮らす現代、先生方ご自身が国外で活躍したり、自分が診ている患者さんが外国に移住したりすることをサポートしなければならないことも十分あり得るのです。

 さらに新型コロナウイルス感染症が世界中で流行し、在留邦人に対する健康面・医療面のサポートのニーズが高まっています。いまや、医師という職業を続けていく上で、海外の事情に無関心では成り立たない部分があると言っても過言ではないでしょう。

 本連載では、ベトナムで総合診療医とヘルスケアビジネスのアドバイザーという二つの顔を持つ中島敏彦先生がご登場。先生と関わりのある医師、看護師、ビジネスマン――国際的に健康・医療分野で活躍する方々を招き、グローバル社会の中で医師に何が求められているか、探っていきます。

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ベトナムのCOVID-19第4波について

2021年4月27日以降問題になっている第4波が凄くわかりづらい状況になっているので整理してみました。あらためてまとめてみると色々なことが同時並行的に起こってます。
またこの第4波における感染の広がり方や、変異株の感染力の強さは、ベトナム政府の危機感を強め、ワクチン計画の変更や加速を後押ししています。

また『ウィルスの名称に国の名前を使うのは、差別につながったりしてよろしくない』ということで、WHOがやめるように呼び掛けを行ったので当ブログでも、それに従い「イギリス型」は「アルファ」、「南アフリカ型」は「ベータ」、「ブラジル型」は「ガンマ」、「インド型」は「デルタ」とします(詳しくはこちらをご参照ください)。

2021年6月19日昼までの情報

4月27日に第4波が発生して以降、ベトナムの34の市と州で5175件のCovid-19の市中感染が報告されています。この波に伴う死亡者は39名です。
第4波での感染者の多くは工業団地(主にバクザンとバクニン)や人の出入りの多いハノイやホーチミンなどの大都市から生じており、特にホーチミンは感染コントロールの目途が立っていません。

以下の図は6月26日のVNEXPRESSより。詳しいことがリンク先で調べられます。


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ベトナムのコロナウィルスの第二波についてのセミナースライド

セミナーのご依頼をいただき、スライドつくりました。セミナーも無事終了したし、すぐに古くなる情報なので公開しちゃいます。文章としてはそのうち何かまとめたら付けます。
 

https://drive.google.com/file/d/1rZDF9SQybA-sXHfSgs7-ANgIdi3JRS_C/view?usp=sharing

ベトナムのコロナウィルスの第一波についてまとめ

メヂカルフレンド社 『看護展望』さまに依頼を受け、看護師さん向けの雑誌に寄稿しました。
看護展望編集部の方には、ベトナム邦人社会に対して情報発信をする意義を理解していただき、「原文」での情報発信についてご許可をいただきました。多大なる配慮に感謝いたします。
つきましては非営利目的にのみご利用ください。

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ベトナムの医療事情と企業の負うべき安全配慮義務

新型コロナウィルスの影響でベトナムの医療事情に関する講演会が中止になりました。

大人数があつまると感染リスクが上がるため政府から控えるように指導されているので仕方がないのですが(医者の講演会でコロナウィルスが広まっても洒落にならないですし)、せっかく作ったので、邦人社会で共有してもらったら嬉しいです。

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