ベトナムの新型コロナワクチン関連情報 ベトナムで使用されている外国産の新型コロナワクチンに関する参考資料(2021年8月7日更新)
※以下はWHOの緊急使用リストに掲載されているもの、日本で使われている/使われる可能性があるもの、ベトナムで使われている/使われる可能性があるものを中心にまとめたリスト。
- WHOの緊急使用リスト(EUL: Emergency Use Listing、)とはワクチンの使用の是非は各国がそれぞれ決定するが、自前で臨床試験や審査ができない発展途上国などはWHOの判断を参考にすることが多い。
※各々のワクチンの性能については、専門家の意見を参照のこと。
- オックスフォード=アストラゼネカCOVID-19ワクチン(開発元:AstraZeneca(アストラゼネカ)社/オックスフォード大学、開発拠点国:イギリス、ワクチンの種類:アデノウイルス・ベクター・ワクチン、商品名:コビシールド、通称アストラゼネカワクチン、投与方法:筋肉内注射により4週間開けて2回(投与量は1回目全量+2回目半量、もしくは1回目も2回目もWHOある)
- WHO緊急使用リスト (EUL) に2番目に加えられたワクチン。
- ベトナム国内での使用が最初に認められたワクチン。
- このワクチンの使用後に血栓が生じるという報告が相次ぎ、デンマークなどの特定の国において、一時的に使用を中止したが、 ベトナムは、関連する血液凝固の症例が記録されていないため、血栓症が発生した場合の対処法を含めたガイドラインを準備し、引き続きアストラゼネカのワクチンを使用することが決定されている。
- また有効性と安全性を両立しながらこのワクチンプログラムを運用するために、接種を行う前の健康診断が義務付けられ、接種後の健康観察も毎日行われることとなった。
- このワクチンの使用後に血栓が生じるという報告が相次ぎ、デンマークなどの特定の国において、一時的に使用を中止したが、 ベトナムは、関連する血液凝固の症例が記録されていないため、血栓症が発生した場合の対処法を含めたガイドラインを準備し、引き続きアストラゼネカのワクチンを使用することが決定されている。
- 日本では2021年5月21日に承認。
- モデルナ(開発元:アメリカ国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID) /アメリカ生物医学先端研究開発局 (BARDA) /モデルナ、開発拠点国:アメリカ、ワクチンの種類:mRNAワクチン、通称:モデルナワクチン、投与方法:筋肉内注射により4週間開けて2回(に分けて0.5mLが投与)
- WHOの緊急使用リスト (EUL) に4番目に加えられた。
- 日本では5月21日に承認。
- ベトナム国内での使用が5番目に認められたワクチン。
- コミナティ筋注(開発元:バイオンテック/ファイザー、開発拠点国:アメリカ、ワクチンの種類:mRNAワクチン、商品名:コミナティ筋注、通称:ファイザーワクチン、投与方法:3週間あけて2回の筋肉内投与)
- WHOの緊急使用リスト (EUL) に1番目に加えられたワクチン。
- 日本では2月に承認済み。
- ベトナムでは、2021年5月18日に3100万回分のコミナティ筋注を購入すると保健省が発表し、その後6月12に緊急使用が条件付きで承認された。
- ファイザー製、モデルナ製のmRNAワクチンの副反応として心筋炎と心膜炎の存在が示唆されている。ただし頻度としては非常にまれとされている。
- WHO、欧州医薬品庁(EMA)、米疾病対策センター(CDC)のそれぞれから報告が上がっており、日本からも同様に報告がなされている。
- 特に接種後14日以内に発症する事例が多く、若い男性の間で2回目の接種後に発症する傾向があると報告された。
- これによりベトナムの保健省は、ワクチン接種後の心筋炎や心膜炎の診断と治療に関するガイドラインを準備した。
- スプートニクV COVID-19ワクチン(開発元:ガマレヤ記念国立疫学・微生物学研究センター、開発拠点国:ロシア、ワクチンの種類:アデノウイルス・ベクター・ワクチン、商品名:スプートニクV、投与方法:1回または2回の筋肉内投与)
- ベトナム国内での使用が認められているワクチン。
※ベトナムでこのワクチンを使用するための根拠に使用している論文はこちら。
- ベトナム国内での使用が認められているワクチン。
- ジョンソン・エンド・ジョンソンのCOVID-19ワクチン(開発元:ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J 米)のオランダ法人であるヤンセン・ワクチンズ社と、ボストンに本社を置くベス・イスラエル・ディーコネス医療センター、開発拠点国:アメリカ、ワクチンの種類:アデノウイルス・ベクター・ワクチン、商品名:コミナティ筋注、通称:ジョンソン・エンド・ジョンソンのCOVID-19ワクチン、投与方法:単回筋肉内注射)。アストラゼネカワクチンと同様にまれな副反応として血栓症が報告されている。
- WHOの緊急使用リスト (EUL) に3番目に加えられたワクチン。
- ベトナムはでも6番目に承認された。
- 日本では現在申請中。
- シノファームのCOVID-19ワクチン(開発元:シノファーム、開発拠点国:中国、ワクチンの種類:不活化コロナウィルス、通称:シノファームのCOVID-19ワクチン、投与方法:3週間あけて2回の筋肉内投与)WHOの緊急使用リスト (EUL) に5番目に加えられたワクチン。ベトナム国内での使用が認められているワクチン。
- WHO緊急使用リスト (EUL) に2番目に加えられたワクチン。
- ベトナム国内での使用が3番目に認められたワクチン。
- 日本では承認されていない。