海外の薬の調べ方

海外で日本の薬は手に入るの?

海外では、日本の薬が扱われていることは少なく、入手しづらいです。また認知度も低いため、いくら薬の名前を言ったところで外国の医療者には伝わりません。

しかしBayer(バイエル)やPhizer(ファイザー)、Novartis(ノバルティス)などの日本でも有名な外資系医薬品企業の薬はどこの国でも大抵手に入ります。

薬の中身(成分名:Active ingredient)が変わらなければ、商品名が変わっても構わないと考えられるのであれば、世界的なメーカーの販売する薬を現地で手に入れることもできます。

欲しい薬の成分名の調べ方

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自分の健康に関する情報を英語で伝えるには?

海外で日本人の方の診療をしていると、結構頻繁に医療情報(普段飲んでいるお薬、持っている病気を伝えるための紹介状、ワクチンの履歴)を日本語で持ってくる人を見かけます。

外国人にはまず理解不能です。英語で準備しましょう。

海外には日本語を理解できる人、しかも医療英語を理解できる人は稀ですので、英語の資料を用意しておきましょう。
 
簡単に使えそうなものをまとめてみました。また思い出したら更新します。

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ベトナムの新型コロナウィルスと 企業の負うべき安全配慮義務

これまでのベトナムの新型コロナウィルスに関して現地の総合診療医の視点でまとめました。
 
ここからは私のもう1つの仕事である産業医の視点で、新型コロナウィルスの流行に対してベトナムで活動する日系企業がどう対応するべきかをまとめました。
 
産業医の役目は、仕事で会社員の健康が害されないようにすることです。

  • 働く人の病気やメンタルヘルスの発症予防。
  • 企業が行うべき、労働者の健康管理等に対してアドバイス。
  • 日本の産業医のサポート。
  • 健康に関する情報提供、啓蒙。

    などがホーチミンに住む日本人産業医としての主な業務になります。
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ベトナムと日本での新型コロナウィルス対応の違い

新型コロナウィルスで亡くなる方が時間を追うごとにどんどん増え、状況が次々と変わって行きます。TVやスマホからは玉石混交様々な情報が流れ込んできます。この現象にインフォデミック( 科学的根拠のない情報が大量に拡散されている状態 ) という名前が付けられました。
これに加えて2020年3月2日現在、日本とベトナムではCOVID-19の流行状況が大きく違います。結果としてそれぞれの国の対応も違います
そこで自分の勉強を兼ねて、ベトナムと日本の情報を整理し、比較しててみました。

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ベトナムの医療事情と企業の負うべき安全配慮義務

新型コロナウィルスの影響でベトナムの医療事情に関する講演会が中止になりました。

大人数があつまると感染リスクが上がるため政府から控えるように指導されているので仕方がないのですが(医者の講演会でコロナウィルスが広まっても洒落にならないですし)、せっかく作ったので、邦人社会で共有してもらったら嬉しいです。

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